バイクの靴選びは安全上必須項目
バイクに乗る時の装備品の中でもあまり注目をされないことが多いのがブーツです。
バイク搭乗のために使用するブーツのことを「ライディングブーツ」や「ツーリングブーツ」と呼んだりします。
50ccのスクーターくらいなら特に靴に注意をしなくても運転に差し支えはないですが、ギアチェンジが必要になるタイプの一般的な自動二輪の場合には、普通の靴ではかなり危険な状況となってしまいます。
ライディングブーツの特徴はまず全体的に高い強度で作られているということと、運転時に負担がかかるつま先やかかとといった部分に使いやすい加工がされているということです。
普通の紐付スニーカーと比較をして考えてもらえばすぐにわかりますが、一般的な靴を履いてバイクの運転をすると、ギアチェンジに使用するつま先が削れるとともに足首が回転するときに紐がひっかかりやすくなってしまいます。
バイクの運転においては一瞬の操作ミスが大きな事故になることも多いため、専用ブーツを使用しないでの搭乗はそれだけで事故リスクを高めるということになります。
また事故時には必ず反射的に自分の足を使って立てなおそうとするものですが、このとき耐久性の低いふつうの靴ではかかと部分が大きく削られて重症となってしまったりします。
実際にそれが原因で一生ものの大怪我をしてしまった人も多いので、必ず専用のライディングブーツは購入をしていつも運転に使用することを心がけましょう。
バイク用ブーツの種類と選び方
バイク用として販売されているブーツにもいくつかの種類があります。
一般向けとして販売されているもののほとんどが「ライディングブーツ」もしくは「ツーリングブーツ」となっていますが、その他に「レーシングブーツ」や「オフロードブーツ」というものがあります。
ライディングブーツやツーリングブーツは内装や形はかなり頑丈に作られていますが、普段履きとして使用してもそれほど違和感がないデザインのものがほとんどです。
「レーシングブーツ」は文字通りサーキット場で走行するときに使用するかなり頑強なタイプのものです。
「オフロードブーツ」は舗装道以外の場所を走行するオフロード向けに作られたもので、かなりがっちりと足首までを固めて膝近くまでの高さがあるということが特徴になっています。
街乗りやツーリングに使用するなら普通の靴に近いライディングブーツやツーリングブーツにしておくのがよいでしょう。
一般的な傾向としてはライディングブーツは足首部分までのショートブーツが多いのに対し、ツーリングブーツはもう少し長いすねまでをガードするタイプが多く見られます。
普段履きが可能ではあるけれども
大学への通学にバイクを利用する場合など、出先で簡単に靴の履き替えや着替えをすることができないということもあります。
ライダーたちにあまりブーツが人気がないのはそうした履き替えの手間が面倒ということもあるようです。
そうしたことを考え、最近のライディングブーツでは普段使用をしても違和感がないような形状にしてくれていることもよくあります。
カジュアルデザインのライディングブーツを普通の歩行に使用をしても全く問題はありませんが、やはりバイクに乗るわけでもないのに長く歩行に使用するのはちょっともったいないような気がします。
ですのでバイクでどこかに出かけるというときには普段履きもできるタイプのブーツを使用しつつ、履き替えが可能ならばできるだけこまめにブーツを替えるようにするというのが一番よい方法と言えます。