バイクではヘルメットこそが命綱
女性ライダーにとって悩みの一つになるのがヘルメットのかぶり方です。
髪の長い人になると、どうやってヘルメットの中に収めようかとかなり苦労をすることになります。
またメイクをしてから出かけようとすると、どうしてもファンデーションがフルフェイスについてしまうので内側の汚れが気になってきます。
最近は女性ライダー向けの製品も多く販売されるようになっているので、バイクショップなどではかなりデザイン性にすぐれたヘルメットも見つけることができます。
自分のお気に入りのヘルメットをかぶるとまたバイクに乗るということが楽しくなりますが、デザイン性ばかりを気にしているとどうしても安全面で無防備な部分が出てきてしまいます。
バイク事故についての統計をみてみると、バイクに乗っていた人が最も大きなダメージを受ける箇所は「アゴ」の部分となっています。
全体的な傾向として顔面から下の部分に集中して怪我をしやすいということもわかっているため、ハーフキャップ型のヘルメットはバイクの事故のときのダメージをほとんど回避することができないということになってしまいます。
衝突時のダメージ軽減率としてフルフェイス式のヘルメットを100とした場合、ハーフキャップでは約40、ジェット式ヘルメットでもわずか55程度しか防ぐことができないと言われます。
安全を優先して考えるならやはりデザイン性よりも頭全体をすっぽりと覆うタイプに近いものを使用することがおすすめになります。
安心してヘルメットを選ぶために
ヘルメット選びでもう一つ気にしてもらいたいのがヘルメットに表示されている規格です。
ネット通販でもバイク用品をたくさん扱っているお店がありますが、個人輸入などで直接海外から購入をするという人もいるなどかなり選べるバイク用品の幅は広くなってきていると言えるでしょう。
ですが特に海外製のヘルメットを購入するときに注意をしてもらいたいのがきちんと安全基準を満たしたものであるかということです。
日本においてはバイクに乗車するときにヘルメットを着用する義務があると道路交通法で定められていますが、このときどのくらいの強度があるものにすべきであるかということも同じく条文として記載されています。
日本国内で販売されているバイク用ヘルメットの場合、必ず「SGマーク」という緑色の「S」のロゴがついた規格が付けられています。
法律では必ず「SGマークがついているものをかぶらなければいけない」というふうに決められているわけではないのですが、もし事故が起こったときにこの「SGマーク」がついていないヘルメットを着用していたときには、そのヘルメットの性能が「SGマーク」相当の強度があったかを自分で証明しなくてはいけません。
そうした手間や安全性を考えたときには、できたら国内の規格がきちんと通っている「SGマーク」付きのものを選ぶことが望ましいと言えます。
日本国内のヘルメットメーカーはかなり品質的に優良であるので、価格帯としてはやや高めになりますが日本製のものをおすすめします。
実際にかぶってみてから選ぶ
もう一つヘルメット選びで大切になるのがサイズがきちんと自分の顔と合っているかということです。
小柄な女性の場合などは顔も小さく、一般的な男性向けのフルフェイスでは小さめのサイズでもぶかぶかになってしまうということもあります。
またあまりにも堅固なヘルメットを選んでしまうと頭の部分が重くなりすぎてしまい、乗車中に適切な姿勢を保つのが難しくなっってしまいます。
ヘルメットを選ぶときにはできるだけ自分で試着をしてみて、長くかぶっていても首や肩に大きな負担がかからないものであるかということを確認してください。
女性用として販売されているヘルメットの中には、メイク汚れを防ぐことができるようにチークパッドが取り外し可能になっていたり、全体的に軽めに作られていたりといったものもあります。