バイク乗りの花粉症対策
桜の美しい季節にバイクでツーリングするのが楽しみ、というライダーは多いものです。
ところが、春はヒノキやスギノキなどの花粉があらゆるところに飛散しており、花粉症のライダーにとっては受難の季節でもあります。
フルフェイスのヘルメットをかぶっても、衣類や髪の毛に花粉が付着するのを防ぐのはかなり難しいものです。
飛散している花粉は地面に落ちて吸収されるのが普通ですが、アスファルト舗装された道路などでは土に吸収されることがないため、ツーリングをしていると空中に舞い上がった花粉が体に付着することが多くなります。
ですから、普通に道を歩いているときよりも入念な花粉症対策が必要となります。
具体的な花粉症対策
花粉は目や鼻の粘膜から体に侵入することが多いので、目はしっかりと保護することが大切です。
マスクも花粉症に悩むライダーにとっては必需品ですが、ヘルメットの形によってはマスクがぴったりとフィットしてくれないことがあります。
特にフルフェイスのヘルメットの場合には摩擦によってマスクがずれてしまうことがあるので、しっかりと固定できるタイプのマスクを選ぶことが大切です。
フィルターが付いている高機能のマスクであれば、花粉症をしっかりと予防することができます。
走っている最中に花粉症で涙目になってしまうような人は、目をガードするためにスポンジパッドがフレーム部分に装備されているサングラスを選べば、花粉が目に入るのをしっかりと防ぐことができます。
ちょっと大げさでも、フルフェイスのヘルメットにゴーグルタイプのサングラスをかけ、マスクをするのが一番でしょう。
走行中はエアインテークを閉じておくことも忘れてはいけません。
エアインテークが開いていると、花粉がヘルメットの中まで侵入してきてしまいます。
ウェアの素材も重要なポイント
ウェアの素材選びも、花粉症対策では大切なポイントです。
バイクで走行していると花粉がウェアに付着してしまうことは避けられませんが、花粉が払い落としやすい素材のウェアを選ぶことによって花粉症の症状を軽減することができます。
ポリエステルやコットンなどの素材は花粉が付着しにくいと言われていますので、花粉症の季節にはこれらの素材をメインにしたウェアを選ぶのがおすすめです。
花粉は起毛素材やでこぼこのある布地に付着しやすい傾向があるので、ベロアやウールなどのウェアは避けて、表面がつるっとした素材のものを選ぶといいでしょう。
「花粉ガード」「脱花粉」などと呼ばれている素材には特殊な加工が施されており、花粉が滑り落ちやすくなっているのでライダーのアウターには最適です。
ツーリングから帰ってきたら、家に入る前にウェアに付着した花粉を振り払うことも忘れないようにしましょう。