タンクやフレームが熱くて乗れない時の対処法

バイクが熱くなる理由と危険性

夏場のツーリングで非常に悩ましいのが太もも部分の熱です。
自動車の場合には、夏の暑い時期にはボンネットが非常に高い熱になるため直接手で触れることもできなくなります。

バイクの場合も同じで、エンジンの上にスチールの板が乗るボンネットと同じような構造をしているのですが運転中には直接そこに跨がらなければならないという問題が出てきます。
炎天下の中長時間運転をしていると足元が強烈に熱くなってきてしまい、運転に支障をきたすようなこともあるので十分に対策をしておきたいところです。

まずバイクの熱の原因になっているのがエンジンからの熱気です。
これはガソリンなどの燃料を使用するエンジンで必ず起こる問題で、内部で繰り返し燃焼を起こして動力を得るという構造をしているため、長時間使用しているとかなりの熱がこもるようになります。

エンジンからの発熱はエンジンオイルやクーラントタンクなどで冷却をするようにできているのですが、夏場なと気温が高くなると上手に冷却をすることができなくなってしまいます。

悪い場合にはバイクのエンジンタンク熱のため足に低温やけどを負ってしまうライダーもいるので、我慢をすればよいということではなく体を守る対策をしていくべきと言えます。

それとタンクやエンジンからの熱には直接関係ありませんが、バイクは停車時に必ず日陰を選ぶことができるわけではありませんので、自動車や歩行時以上に熱中症の対策をしておかないと運転中に危険な状態になってしまうかもしれません。

真夏のツーリング時の対処法

真夏のツーリングのための熱さ対策としては、まず「フレームヒートガード」の使用があります。
「フレームヒートガード」というのは本体のカウルに設置する装備品でそちらを使用することによりライダーの体が直接エンジンのスチール部分に接触するのを防ぐことができます。

特にSSなどのバイクとの密着率が高いバイクにおいては専用のガードがあるので設置をしてから出かけるようにしましょう。

またシート部分もじわじわとエンジン熱が伝わりやすい場所なので、メッシュカバーなどをつけておくことでシートと体の間にクッション部分ができるので熱い空気を外に逃がしやすくなります。

それと肌への接触を和らげるための方法として、専用ウェアを着用するということがあります。
ライディング用パンツの中にはバイクの接触を防ぐことができる厚みのある素材が用いられているものがあるのでそちらを使用することで低温やけどを防ぐことができます。

通常のライディングパンツに専用のパッドをつけることもできるので、できるだけ体とバイクの間に空気の層を作るようにするというのがおすすめになります。